【イベントレポート】「第9回 働き方改革EXPO2022」に出展しました(後編)
今回のコラムは前回に引き続き、5月に開催されたイベント「第9回 働き方改革EXPO2022」のレポートをお届けします。
出展概要とご来場者の課題
このイベントでは、BXOで提供中の『仮想デスクトップ』『ゼロトラストネットワーク』をはじめ、製品化検証中の『プレゼンスシステム』『高品質なオンライン会議補完ツール』『テレプレゼンスロボット』『VRを活用したメタバース空間での会議』『ヘルスケア・ウェルビーイング管理デバイス』の展示を行いました。
来場されたお客さまは、IT部門や総務・人事部門の方が中心で、自社のIT環境や働き方に何らかの課題を持たれていた様子でした。テレワークでの作業環境の拡充、コミュニケーション不足の解消といった従前の課題に加え、今後の働き方やオフィスのあり方を見据えた課題をお持ちで効果的なシステムやツールを模索されている印象を受けました。
多様な働き方や、クラウド・エンドポイントのセキュリティ対策に対する課題
すでに様々な環境を仮想デスクトップやクラウドサービスを活用している方が多い印象でしたが、その中で以下のような様々なコメントを来場者様よりいただきました。
<課題感についてのコメント一例>
「CADを扱う社員のテレワーク環境を整備したい」
「既存環境のパフォーマンスが不十分と感じている」
「クラウド移行はある程度進んでいるが、エンドポイントの管理はシビアにしたい」
「クラウド検討を進めているが、その中で機密情報の管理に悩んでいる。」
テレワークの緊急導入が至上命題という状況にあった頃とは、企業の当該部門の担当者の課題認識も変化しているという印象を受けました。テレワークをさせることがゴールではなく、テレワークを当たり前にできたうえでその環境をより快適かつセキュアに実装することを目指して、自社にとっての最適な着地点を実現するために模索しているように感じました。
来場者様には、対策の一例として『仮想デスクトップ』『ゼロトラストネットワーク』のご紹介をいたしました。以下のように様々な反応をいただきました。
<来場者様の感想一例>
「性能問題で仮想デスクトップを導入できないと思っていたが、GPU搭載などの解決策があることを初めて知った」(仮想デスクトップの説明を受けた方)
「管理対象が増えて困っていたが、ゼロトラストという考え方を改めて説明してもらい、その考え方を取り入れていくことで良い方向に進めそうと感じた」(ゼロトラストネットワークの説明を受けた方)
「仮想デスクトップとゼロトラストを組み合わせるイメージが無かったが、それぞれの価値を組み合わせて、オンプレに機密情報を持ちながらもクラウドを自由に使う構成が取れることに驚いた」(導入事例の説明を受けた方)
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技術の名前は知っているものの、実際にお悩みの部分がどう解決されるかをイメージがついていなかった方が多かったように感じました。お話ししていく中でこうしたらよかったのかという新たな発見をつかんでいただけ、今後もその発見を、実現につなげるためのサポートをしていきたいと考えています。
オンラインコミュニケーションにおける限界から生じる課題
作業効率向上やセキュリティの堅牢化を課題とする企業がある一方で、社内外のコミュニケーションのあり方を考え直している企業も多かったと思われます。以下のような様々なコメントを来場者様よりいただきました。
<課題感についてのコメント一例>「共同作業や会議において、オンラインだけだと意見交換がしにくくなったと感じている」
「偶発的な会話や出会いが埋まれず、機会を失っていると感じる」
「俯瞰で物事を見る(他の人と比較して自身の現状を知る等)ことが難しく、自己評価も管理職からの評価もやりにくくなった」「対面で交流する機会が減り、従業員の健康管理を課題に感じる」
テレワークの長期化により、リアルな対面でのコミュニケーションが失われたことによる影響を体感し、悩んでいるお客様が多かったと感じました。そのうえで、テレワーク自体のメリットも体感しているからか、課題対処のために出社に回帰するという思考よりは、在宅の頻度の調整やその他ツールを用いることでテレワークを保ちつつも、従来のデジタルのコミュニケーションだけでは不足する観点を補っていくという考え方が多かったことが印象的でした。
来場者様には、対策の一例として『プレゼンスシステム』『高品質なオンライン会議補完ツール』『テレプレゼンスロボット』『VRを活用したメタバース空間での会議』『ヘルスケア・ウェルビーイング管理デバイス』の実機を展示して、体験していただきました。
<来場者様の感想一例>
「オフィスリニューアル時にカメラによる人の所在管理の仕組みを構築することは有用かもしれない」(プレゼンスシステム体験者)
「会議室で集まって会議している中に、遠隔でZOOM会議で参加すると孤立感があったが、これなら集まっている人も会議室にいる人も同画面上に一人ひとり表示されるようになり、解消されると感じた。これからハイブリッドワークの中で活躍しそう。」(高品質なオンライン会議補完ツール)
「コミュニケーションハブという使い方がロボットでされるのは近未来的。実際に目を引くし、現実味もあっておもしろい。」(テレプレゼンスロボット体験者)
「話で聞いたことはあったけど、実際に使ってみたのは初めて。没入感が想像以上で活用幅はいろいろとありそうだと感じた」(VRを活用したメタバース空間での会議)
「ヘルスケア対策は、主観でアンケート回答するくらいしかできていなかったが、もう少し精度を上げたかった。簡単に個人が客観的で定量的なデータをアップできるようになると、サポートがやりやすくなるイメージが沸いた。」(ヘルスケア・ウェルビーイング管理デバイス)
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それぞれの製品技術について、話では聞いたことがあっても実際に体験したことが無く、少し先の未来の話としてとらえていた方が多かったように思います。すでに現実的な製品として存在していることを体感していただき、実際に使ってみたいという声も多くいただき、漠然としていた解決策に対する、具体的なイメージづくりに役立てたのではないかと思います。
まとめ
今回の働き方改革EXPOは、コロナの流行以降最大の来場者数となりました。働き方が変容し続けている状況を踏まえ、当社の展示は例年と異なりリアルコミュニケーションを補完するツールなどを取り入れ、働く環境の在り方を広く提示させていただきました。展示内容やご来場いただいたお客様の声を本コラムにて共有させていただくことで、自社で気づけていなかった課題を認識するきっかけとなれたら幸いです。