「頑張りすぎないこと」で
若いメンバーのお手本に
- 2008年入社
- デジタルビジネスソリューション事業部
- デジタルワークスペース統括部ソリューション開発担当
松鐘 まり
新卒で入社後、開発畑を一貫して歩み続ける松鐘さん。
出産にともなう産休、育休をはさみつつ、「BizXaaS Office」の開発チームをまとめる重要なポジションを担い、「仕事と子育ての両立」を考える女性社員のロールモデルとなっています。
入社してから現在までのキャリアそもそもは「営業志望」、
開発は通過点のはずだった
入社してずっと開発の部署に所属し、Microsoft製品を利用した個別のSI案件やトラブルシューティングを手がけてきました。1年半ほど、研究開発にたずさわっていた時期もあります。「BizXaaS Office」はそもそも自分がいた隣のチームで企画されたもので、部署として立ち上がるとき、会社からオファーがあり参画しました。当時は立ち上げメンバーを社内のあちこちから集めているところで、スキルや年齢的なバランスを考慮し、声がかかったのだと思っています。
じつは、大学が文系だったこともあり、自身のキャリアの方向性は営業職と考えていました。ただ営業だとしても、扱う商材のことをある程度理解したほうがいいと考え、入社時の希望はあえて開発部門としました。
開発という仕事には「職人が技術を追い求める」という先入観がありました。ところが自分が現場で目にしたのは、職人の個人プレイではなく、チームで役割を分担しながら同じゴールを目指す姿でした。そしてそうしたチームをまとめていく立場になると、それが自分にすごく向いている仕事だとわかったのです。それが現在まで、開発一筋でキャリアを積むことになった理由です。
キャリアロードマップ
- 2008年新卒でNTTデータに就職
- Microsoft製品を利用した個別のSI案件などに携わる
- 2012年BizXaaS Officeメンバーに
- 部署の立ち上がりに会社からのオファーを受けて参画
- 2017年産休・育休を経て時短勤務
- 制度を積極的に活用して子育てと業務を両立
- 2020年開発チームの現場責任者
- 関係各所の仲介役と現場の進行管理を行う
BizXaaS Officeで担当する業務関係各所の仲介役として動きつつ、
現場の進行を管理
いまの仕事は大きくわけてふたつです。まず営業と一緒に動き、お客さまに提案するサービスを組み立てること。そしてもうひとつが、BizXaaS Officeの開発チーム全体の現場の責任者として、全体をまとめ上げ、進行中の複数の案件をスムーズに回しつつ、若手を指導するというものです。
ひとつめの役割を別の言葉で表すなら、人と人との仲介役になるでしょう。管理職と開発メンバー、事業部と事業部の間、開発メンバーとお客さまの間に入り、情報を集め、適切に管理やフォローを行います。自分自身、ひとりでできることには限りがあると思っていて、大きな案件を回すにはできるだけスキルのある人同士をつないで大きな動きを作り、成果に結びつけることを意識しています。
ふたつめ、チームをまとめるにあたっては、ゴールまでのスケジュールをメンバーで共有しつつ、そのなかで各メンバーには自由な裁量で働いてもらうことにしています。ギチギチに日々のタスクを決めても生産性が高まるものではありませんし、各メンバーが個人個人でしっかり意識付けをして働ければスケジュールを守れると思っているからです。その上で各メンバーとしっかりコミュニケーションをとって進捗を管理し、遅れが出そうなときは他のメンバーがリカバリできるよう手配するのが自分の責務だと思っています。
BizXaaS Officeで働く楽しさパズルを解くように、
お客さまの課題解決を目指す
BizXaaS Officeは、さまざまな製品を組み合わせてお客さまの働く環境そのものを提供するサービスです。そのため一般のSaaS製品のように「提供して終わり」ではありません。お客さまにしっかりヒアリングして業務内容と課題を理解し、開発期間を通してリレーションシップを築きながら「お客さまに最適な環境を実現する」というゴールを目指すところが、他のサービスでは味わえない魅力だと思っています。お客さまからいただく課題はどうしても表面的になりがちなので、業務内容の理解まで踏み込み、本当の課題を見つける、そしていくつものソリューションの選択肢のなかから組み合わせるものを決めるという過程は、パズルを解くような楽しさもあります。もちろん、正解はひとつではありません。予算や納期のなかで、できるだけ完全なものを求め、実現することに面白さがあるのです。
また自分はいわゆる“技術屋”ではないので、ソリューションの詳しい中身を知らなくてもいいと思っています。必要なのは、なにかわからないことがあったときにそれを教えてくれる人、答えにたどり着くヒントを持っている人とのコネクションです。この課題はこの人に聞けばいいというラインをたくさん持っていれば、それだけ最適解に近づくことができるからです。
子育てと業務の両立についてロールモデルとして
「あまり仕事を頑張りすぎない」
じつは入社するとき、結婚して子どもができて…という将来像は、あまり深く考えてはいませんでした。当時は開発に女性メンバーがいなくて、実際に「育児しながら働いている人」というロールモデルもありませんでした。ただ会社として各種制度は整っていることを知っていたので、漠然と大丈夫だろうと思っていました。
実際に産休、育休を使う段階では、会社から制度についてきちんとした説明がありました。またBizXaaS Officeの開発チームにおいてもそれまで一緒に仕事をしてきて、上司やメンバーの理解があると実感していたので、まったく不安はありませんでした。
産休と育休はあわせて1年半くらいで、その後、ほぼ1年間を時短勤務の適用を受けました。時短は4時間から6時間までを選べますが、自分は6時間としていました。
いま子どもは小学校に上がってますが、時短勤務で忙しかった時期を除き、あまりたいへんだと思ったことはありません。
仕事と子育てとの両立では、なによりまず「子ども優先」を心がけました。子どもの病気などで急遽お休みをいただくことがあるのはもちろん、子どもにかかわる行事があるときは必ずそちらを優先し、仕事をお休みします。またそうした働き方をスムーズにするため、いつも「自分がいなくても仕事が回る職場づくり」「誰かに代役を任せることができる情報共有」を意識しています。
もうひとつ気をつけているのは、あまり仕事を頑張りすぎないことです。自分が仕事もバリバリこなし、育児も手を抜かずという姿を見せると、「あの人は特別だから」と思われたり、「あそこまで頑張らなくちゃいけないんだ」といった焦りを与えたりする可能性があり、ロールモデルになりにくいと思っています。
無理のない程度に働いて、育児もきちんとこなしていくことで、これから結婚し、子どもを育てる若いメンバーのわかりやすい手本になれると思っています。
今後のキャリア観と子育てリモート勤務など、
柔軟な働き方で両立がより容易に
今後の自分のキャリアについては、やはり現在の延長線上で、部署をマネジメントしていく方向に進んでいくことになると思います。ただ今よりももっと上のレイヤから開発チームや営業も含めた関連部署全体を俯瞰して、現場の情報とお客さまのニーズを適切にくみ上げ、求められるサービスに結びつけていくことができたらいいと考えています。
じつはこれから第二子の出産を控えていて、また近く産休、育休を取る予定になっています。さきほど述べたように、上の子のときは時短勤務が忙しくてたいへんでしたが、この間、働き方も大きく変わり、ほぼすべての業務がリモートでこなせるようになりました。そのため、たとえば育児の合間合間に仕事するなど、自宅にいる時間を育児と仕事で自由にシェアすることできるので、以前ほどたいへんな思いをすることはないと思っています。
第二子が生まれたあとも、こうした柔軟な働き方ができる環境、風土、制度を存分に活用して、仕事と子育てのバランスをとっていきたいですね。
一日のタイムスケジュール
- 07:00
- 起床、朝食、小学校に行く子供の見送り
- 08:00
- 家事
- 09:00
- 始業、昨日の各種開発案件の状況をキャッチアップ
- 10:00
- 内部定例や開発資料レビュー等のチーム内ミーティング
- 12:00
- 昼食
- 13:00
- お客様との開発定例
- 14:00
- 新規お客様向けの提案資料作成、上司レビューの実施
- 16:00
- 営業チームとの定例連携会議
- 17:00
- 子供帰宅後の夕食、宿題チェック、お風呂、家事
- 19:30
- メールやチャットツールでの連絡確認・返信
- 20:30
- 子供帰宅後の夕食、宿題チェック、お風呂、家事
NTTデータの広範な顧客基盤を武器に、
BizXaaSで誰もがどこでも安心して働ける社会へ
社会情勢の変化をきっかけに、オフィスワークに縛られない多様な働き方の実現が求められています。
「いつでも・どこでも・どんなデバイスからでも仕事が始められる自由なワークスタイルを、セキュアな環境下で実現する」をテーマに、幅広い業界のお客様に対してデジタルワークスペースのソリューションを提供しているのが、デジタルビジネスソリューション事業部の白根です。お客様ごと異なる事業特性や業務フローまで理解しながら、データアクセスの自由度とセキュリティの堅牢性を両立したIT環境を実現するために。NTTデータだから成し得る強みと、組織の一員として大切なマインドセットについて語ります。